医療法人社団 慶心会
置塩泌尿器科クリニック
前立腺肥大症とは
前立腺肥大症とは前立腺が大きく膨らんでおしっこが出にくくなる症状で、50歳以上の男性がかかりやすい病気の1つです。
前立腺とは男性生殖器の一部(くるみ位の大きさ)であり、精子を運ぶ精液を製造する機能があります。
前立腺の中央部には尿道が通っています。前立腺が肥大してしまうと尿道が圧迫され、排尿が難しくなります。
病院では簡単な検査により患者さんの症状が前立腺肥大症かどうか判断します。
前立腺肥大症の症状
- おしっこの線が細く、勢いがない
- トイレが近い
- おしっこが出にくい
- 夜、頻繁にトイレに起きる
- 残尿感がある
- おしっこを漏らしてしまう
前立腺肥大症の治療
従来の前立腺肥大症の治療は、開腹したり、内視鏡を使ったりして前立腺を切除するか、長い間にわたり薬を飲み続けるしかありませんでした。
しかし、長年にわたる臨床経験から、前立腺肥大症の新しい治療法が厚生労働省の承認を受けました。これがプロスタトロンを使った経尿道的高温度治療です。
高温度治療は肥大した前立腺を高温で壊死させ、収縮させます。多くの患者さんにとってこの治療法は新しい選択肢として歓迎されています。
麻酔や入院の必要はほとんどありません。この治療は約1時間、1回で終了します。
高温度治療(プロスタトロン)の原理
高温度治療(プロスタトロン)の利点
手術ではない、副作用が少ない、安全な治療です。
しかも、症状の改善が長期にわたって維持され、尿の出方が年齢に応じた正常なレベルまで回復します。
- 治療時間が短い
- 粘膜麻酔で痛みが少ない
- 外来でも治療可能
- 自覚症状だけで無く他覚症状のある患者においても有効
- 治療後現場復帰が早い
- 高齢者の方も安心
- 前立腺肥大症治療の選択肢の一つとして有効である